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自信に満ちた騎乗 ヴゼットジョリー福永「思い描いたレースが出来た」
2016/8/28(日)
過去10年の勝ち馬のうち、4頭がのちのG1でも連対を果たしているという出世レース。15頭での争いとなった今年の新潟2歳Sを制したのはローエングリン産駒の関西馬ヴゼットジョリー(牝2、栗東・中内田厩舎)。センス溢れる内容で暮れの阪神JF、来春の桜花賞へ名乗りを上げた。
ルーキー・木幡巧也騎手騎乗のアピールバイオがゆったりとした流れでレースを先導。ヴゼットジョリーは馬群の中団でやや行きたがる仕草を見せながらも何とか我慢して長い直線へ。例年のように瞬発力比べとなったが、しっかりとした脚で先を行くイブキ、アピールバイオ、サンライズソアを交わすと、大外から追い込んできたオーバースペックの追撃も完封。土曜日にJRA通算1900勝を挙げた福永祐一騎手の冷静な手綱捌きも光った。
「初めて乗りましたが、しつけがよく行き届いていると感じましたし、返し馬の段階で心配することはなく、自信を持って思い描いたレースが出来ました」と力強い言葉でレースを振り返った福永騎手。「スタート良く先行できましたが、力み始めたので馬の後ろに入れて力みを取りました。ちょうど良いスペースがあってスムーズに外に出せましたし、この馬の持ち味を出せました。返し馬で、瞬時に反応する感じではないので惰性をつけていった方が上手くいきそうだと思い描いていました」と思惑どおりのレース運びに笑みもこぼれる。
姉のベルルミエールは北九州記念3着など短距離で活躍。父ローエングリンの血統からも、今後は距離克服がカギとなってきそうだが、まずはマイル戦をクリア。「スピードの持続力があってコントロールもきくので、ある程度良い位置につけて粘り込む形が合うのではないかと思います。この距離は大丈夫ですし、これから更に距離を延ばしたときにどんな競馬をしてくれるかですね」と今後の成長にも期待を寄せた。
ヴゼットジョリーを管理する中内田充正調教師にとっても、開業3年目で嬉しい重賞初勝利。父ローエングリンに母の父サンデーサイレンスという組み合わせは朝日杯FSを勝ち、今年の安田記念でモーリスを破ったロゴタイプと同じで、出世レースを制したフレッシュな人馬がクラシック戦線を盛り上げてくれそうだ。
お笑いコンビ・三四郎さんがプレゼンターを務めた
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