【京成杯AH】ダノンリバティ タイトル奪取へ気合「マイル仕様になってきた」

7日、京成杯AH(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、関屋記念2着のダノンリバティ(牡4、栗東・音無厩舎)は、助手を背に颯爽と坂路に姿を見せると、古馬500万のダノンスパークを終始リードし、ゴールでは迫力十分のフットワークで突き放し4F51.2-37.2-24.5-12.4秒を計時。サマーマイルシリーズVへの意欲がヒシヒシと伝わってきた。

東田調教助手も「後ろからつついてもらって、おしまいだけ伸ばした。やれば50秒を切る馬だからね。いい状態をキープしてるよ。ここにきて体つきもマイル仕様になってきたし、ハンデも2走前と同じ56キロ。ジョッキーも前走でつかめたこともあるだろうし、何とかタイトルをとりたいね」と鼻息も荒い。

前走、関屋記念11着のピークトラム(牡5、栗東・橋口慎厩舎)は、先週に続いて小牧太騎手が騎乗してCWコースへ。古馬500万のカレンラストショーを相手に1馬身ほど先着を許したが、素軽い脚捌きで5F69.2-53.7-39.2-12.8秒をマーク。攻め気配からはデキ落ちは全く感じられない。

「休み明けから3戦目になるし、もうびっしり追う必要もないからね。状態は変わりなくきていますよ。前走は勝ち時計も速かったし、包まれる形で力を出し切れなかった。ゴチャつくとよくないタイプだし、枠次第ではハナへいくことも考えています」と橋口慎介調教師は積極策も示唆。展開のカギを握る存在となりそうだ。

前走、関屋記念4着のダンスアミーガ(牝5、栗東・中竹厩舎)は、坂路で助手を背に終い重点の最終調整。ゆったりとした入りで4F54.1-38.9-25.4-12.7秒と全体の時計は目立たないが、鞍上のゴーサインに鋭く反応してデキの良さをうかがわせた。

追い切りを見とどけた中竹和也調教師も「順調にやれたし、ここんとこ、ホント状態がいい。馬が充実してきたんだろうね。ハンデ53キロはこんなもんだろうね。他馬との斤量差もあるのもいい。骨っぽい相手がいるけど、うちのも強い馬がいる時に好走してることが多いから」と重賞初Vへ確かな手応えを掴んでいる。