【京都金杯】テイエムイナズマ好調キープ「逃げ、先行馬を前に置いて運びたい」

京都金杯(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、キャピタルS2着のテイエムイナズマ(牡7、栗東・福島信厩舎)は2日、助手を背に坂路で単走で追われ、4F55.3-39.1-25.1-12.3秒を計時。いつものように気合を前面に出しながら軽快な脚捌きで登坂した。

この動きに花田調教助手も「年末に速い追い切りをやってあるし、当週はいつものように馬ナリでおしまいを伸ばしました。状態は変わらずきています」とニッコリ。「重賞では苦戦していますが、小倉は馬体減りで、富士Sは押し出されての逃げ。敗因ははっきりしていますからね。逃げ、先行馬を前に置いて運びたい」と自分のリズムでデイリー杯2歳S以来の重賞Vを狙う。

前走、キャピタルS13着のケントオー(牡5、栗東・西橋厩舎)は3日、助手を背に坂路へ入り、単走で終い一杯に追われて4F55.9-41.1-26.9-12.8秒をマーク。暮れには速い時計も出していて反撃体勢を整えている。

高橋厩務員は「実質の追い切りは年末に。今週はおしまいをサッとやっただけですが、気合乗りがガラッと変わってきていますよ。右回りになるのはいいし、内枠でも当たれば面白いと思います」と話したが、希望通りに内枠を引き当てた。京都で3勝、冬場に良績が多く、不気味な雰囲気が漂う。

前走、リゲルS11着のピークトラム(牡6、栗東・橋口慎厩舎)は3日、CWコースで助手を背にしての単走追い。終いサッと仕掛けられると鋭い反応を見せて4F51.9-37.8-11.9秒を叩き出した。

「前走はいい位置にいたのですが最後で伸び切れず。久々の58キロがこたえた感じでしたね。軽くて時計の速い馬場が合っていると思うし、体調は確実に上がっていますから」と橋口慎介調教師巻き返しへ期待を寄せる。近走も着順ほど大きく負けておらず、初騎乗となるV.シュミノー騎手の手綱捌きも注目される。