【東京ジャンプS】シンキングダンサー差し切り勝ち!武市康男師も重賞初勝利!

6月24日(土)、3回東京7日目8Rで第19回東京ジャンプS(G3)(障3110m)が行なわれ、金子光希騎手騎乗の3番人気・シンキングダンサー(牡4、美浦・武市厩舎)が優勝。勝ちタイムは3:27.9(良)。

2着にはクビ差で5番人気・グッドスカイ(牝4、栗東・松元茂厩舎)、3着には1馬身1/4差で9番人気・ビットアレグロ(牡8、美浦・松永康厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたハギノパトリオット(セ5、栗東・松田国厩舎)は7着に敗れた。

まずは枠なりにスズカプレストがハナへ。それをグッドスカイが見ながら運び、ハギノパトリオットは4番手、オースミムーン、シンキングダンサーの8枠2頭は中団やや後方を追走。その更に後ろにビットアレグロ。
1周目の正面でグッドスカイがハナへと進出し、するすると後続との差を広げていく。しばらくはそのまま淡々と流れ、3~4コーナーにかけて後続が動き出すと、直線ではグッドスカイを目がけて横一線の追い比べ。人気のハギノパトリオットは直線半ばで脚色が劣り脱落、大外のシンキングダンサーとグッドスカイが先頭で競り合いクビ差の決着。3着には直線でも最後方にいたビットアレグロが内を鋭く伸びて3着。

勝ったシンキングダンサーは前走の障害・オープン競走から2連勝で重賞初勝利。鞍上の金子光希騎手は15年の新潟ジャンプS以来となる重賞2勝目。管理する武市康男調教師は2006年の開業から12年目で重賞初勝利を飾った。同馬の近親にはサクラスピードオーなどサクラの冠名の活躍馬が名を連ねている。

馬主は岡田牧雄氏、生産者は新ひだか町の岡田スタツド。馬名の意味由来は「冠名+踊り手」。

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【レース後コメント】

1着 シンキングダンサー(金子騎手)
「道中は人気馬の動向を確認しながら、折り合いをつけて運べました。最後はすぐに抜け出せるかと思いましたが、思ったより2着馬に粘られました。ただ折り合いと飛越に磨きがかかっていますし、その分終いに良い脚を使えたと思います」

2着 グッドスカイ(森一騎手)
「飛越が上手過ぎて、抑えたままマイペースでハナに立てました。最終障害も上手に飛んで手応え十分でしたが、最後の最後だけ勝ち馬の決め手が上でした。気持ち良くロスなく回れましたし、着差が着差だけに悔しいですけど、4歳牝馬でこれだけやれるんですから相当障害センスが高い馬ですよ。これからが楽しみです」

3着 ビットアレグロ(五十嵐騎手)
「頭数が少なくてペースが遅かったですけど、後方からリズムを守って競馬をしました。最終障害のひとつ前で踏み切りが上手くいかず、勢いを殺してしまったことがもったいなかったですね。そこがスムーズなら結果も違っていたと思います。それでも近走成績を考えれば、よく頑張ってくれたと思います」

4着 マイネルフィエスタ(植野騎手)
「ビックリしました。さすが地力がありますね。この馬のリズムで運んで、飛越も上手でした。最後は久々の分止まりましたが、叩いた次も楽しみです」

5着 オースミムーン(中村騎手)
「4コーナーで窮屈になってしまって、もったいなかったですね。感触としては、最後にもう少し伸びてほしかったです」

7着 ハギノパトリオット(熊沢騎手)
「3、4コーナーでモタモタするのはいつものことですが、いつもはそこからギアが上がるんですけどね。今日はギアが上がりませんでした。最終障害で挟まれたときも良いときは抜けていけますが、今日は余力がありませんでした。まだ先のある馬ですし、また立て直していけば良いと思います」

  • シンキングダンサー
  • (牡4、美浦・武市厩舎)
  • 父:コンデュイット
  • 母:スプリングボード
  • 母父:アサティス
  • 通算成績:18戦3勝
  • 重賞勝利:東京ジャンプS(J・G3)


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