リアルスティールが社台スタリオンステーションに到着 来年から種牡馬入りへ

リアルスティール

27日(月)、一昨年のドバイターフ(G1)の覇者リアルスティール(牡6)が、来シーズンの種牡馬入りに備え、北海道安平町の社台スタリオンステーションに到着した。

リアルスティールは父がディープインパクト、母ラヴズオンリーミーという血統で2014年12月27日にデビュー。キャリア2戦目にして、後の2冠馬ドゥラメンテを降して共同通信杯で重賞初制覇。同年のクラシックに全て出走し、皐月賞、菊花賞では2着に好走した。4歳時の2016年には、海外競馬初挑戦ながらドバイターフを制覇。結果的には、国内G1タイトルには手が届かなかったが、長い活躍をみせた。今春の安田記念以降、右前脚の種子骨靭帯炎を発症。そのまま引退となった。

社台スタリオンステーションの三輪圭祐氏は「トップサイアーであるディープインパクトの仔でありながら、母系にはミエスク()がいる血統。現在もヨーロッパでミエスクの母系から大物が出ていて、世界で求められる血統だと思います。血統的な価値はもちろん、ディープ産駒らしい鋭さもあり、国際G1勝ちの実績。すべてを持った馬ですよね」と期待を寄せている。

また、産駒の適性距離については「マイルから2000mあたりになるのではないでしょうか。日本に限らず、国際的にも2000mという距離で走れることはトレンドでしょうからね。やっぱり2歳戦から走れて、古馬になってからも長く活躍できることが、いま求められるところですから。その資質を持っていた馬ですよね」と見通しを語った。到着前はノーザンファーム空港牧場でウォーキングマシンなどで調整されていたが、今後は脚元のチェックをしつつ、放牧時期は見極められる模様。

早くから大器と評され、ドゥラメンテ、キタサンブラックなど素質馬揃いのハイレベルな世代に産まれながら、第一線を牽引し続けた血統馬。自身が果たせなかった国内G1勝利の夢は、産駒たちに受け継がれていくことになるだろう。

(Miesque=ヨーロッパの名牝であり、名種牡馬キングマンボの母としても知られる)

  • リアルスティール(牡6)
  • 父:ディープインパクト
  • 母:ラヴズオンリーミー
  • 母父:Storm Cat
  • 通算成績:17戦4勝
  • 重賞勝利:
  • 17年毎日王冠(G2)
  • 16年ドバイターフ(G1)
  • 15年共同通信杯(G3)

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