【函館記念】執念の差し返し!マイスタイルが意地の重賞初V!

マイスタイル

7月14日(日)、2回函館4日目11Rで第55回函館記念(G3)(芝2000m)が行なわれ、田中勝春騎手騎乗の1番人気・マイスタイル(牡5、栗東・昆厩舎)がスタートから積極的な競馬を見せてハナを切り、前半1000m59.8のイーブンペースに持ち込むと、一旦は交わされながらも最後に差し返して優勝した。勝ちタイムは1:59.6(良)。

2着にはクビ差で9番人気・マイネルファンロン(牡4、美浦・手塚厩舎)、3着には1馬身3/4差で3番人気・ステイフーリッシュ(牡4、栗東・矢作厩舎)が続いて入線した。

勝ったマイスタイルは父ハーツクライ、母ファーストナイナー、母の父フォーティナイナーという血統。名スプリンター・ビリーヴの近親にあたる。

16年11月にデビューすると、2戦目で初勝利。3歳時にダービー4着などの実績を残している。4歳夏に連勝し再度オープン入りすると、福島記念などで2度の重賞2着があった。今回は嬉しい初重賞制覇となる。

田中勝春騎手は15年福島牝馬Sをスイートサルサで勝って以来の重賞制覇で、これが節目のJRA重賞50勝目となった。

馬主は寺田千代乃氏、生産者は新ひだか町の猪野毛牧場

1着 マイスタイル(田中勝春騎手)
「行く馬もいなさそうだし、ゲートもポンと出てくれて、持ち味の活きる競馬をしてくれました。2着馬に詰め寄られましたが、ブリンカーの効果もあったし、気持ちも強くなったからか、押し切ってくれました。

この馬を依頼された時から、昆先生と一緒に重賞を勝ちたいと思っていましたし、ウチ(田中春美牧場)の隣、自転車で5分くらいの近くの牧場(猪野毛牧場)の生産馬。子供の頃から遊びにいったり、牧草あげも手伝いによく行っていたからね。なんとかこの馬で勝ちたいと思っていて、現実になってよかったよ。ここを勝ったことで馬の自信にもなるでしょうし、体つきもまだ幼いから成長の余地はあると思います」

2着 マイネルファンロン(丹内騎手)
「一度使って馬は良くなってました。手応えは抜群でしたが、相手が一枚上でしたね」

3着 ステイフーリッシュ(中谷騎手)
「もともとキレるタイプではないし、斤量がこたえたかな…。最後はダラっとした脚になってしまいました」

4着 ドレッドノータス(菱田騎手)
「ゲート練習をしてくれた甲斐もあって、しっかり駐立できていました。とりたいポジションをとって競馬はできましたが、4コーナーで手応えが苦しくなりましたね」

5着 アメリカズカップ(北村友騎手)
「スタートして少しハミを噛んでしまいましたが、馬場のいいところを選んで競馬ができて、力は出せたと思います」

6着 レッドローゼス(蛯名騎手)
「追い上げる姿勢はみせてくれたけれど、手応えが悪く、追い上げられませんでした」

8着 ナイトオブナイツ(池添騎手)
「状態は前走以上でしたし、勝負になるかと思っていました。向こう正面はいい雰囲気でしたが、3角あたりから前を追いかけるのに苦しくなってしまい、最後はジリジリとした伸びになってしまいました。2000mもこなせると思いますが、1800mから1ハロン延びると、どうしてもこうなってしまいますね…。前回は馬なりで楽に上がっていけたのですが」

13着 エアスピネル(福永騎手)
「返し馬から後ろが入ってこず、手先で走っている感じでした。ポジションどりは上手くいったのですが」

14着 ブラックバゴ(斎藤騎手)
「積極策も考えましたが、スタートで後手を踏んでしまい、隊列も縦長。あの流れで前に残られてしまい、なすすべがなかったです」

16着 スズカデヴィアス(勝浦騎手)
「馬が今日は早めに嫌気をさしてしまいました。展開も向きませんでしたが、負けるにしても、もっと良さを出したかったです」

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  • マイスタイル
  • (牡5、栗東・昆厩舎)
  • 父:ハーツクライ
  • 母:ファーストナイナー
  • 母父:フォーティナイナー
  • 通算成績:21戦5勝
  • 重賞勝利:19年函館記念(G3)

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