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【2歳馬情報】ダービー馬の弟がついにベールを脱ぐ!
2020/10/5(月)
今週から秋の東京、京都開催がスタート。この開催で、かつて多くのG1馬がデビューしてきた。今年もダービー馬の弟などがスタンバイ。今週デビュー予定の良血馬を、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
♦10月10日
●東京芝1600m
セラフィナイト(牡、ルーラーシップ×ブロンシェラーム、美浦・宮田厩舎)
祖母スリープレスナイト(スプリンターズS勝ち馬)。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、ウッドで5F65秒台。内目を回ったとはいえ、なかなかの好タイムが出ている。鞍上は丸山騎手。
ソーヴァリアント(牡、オルフェーヴル×ソーマジック、美浦・大竹厩舎)
母は桜花賞3着、半姉マジックキャッスル(重賞2着2回)、半兄ソーグリッタリング(7勝、エプソムC2着)。速めの本数は少ないが、1週前調教ではオープン馬のザダルと併入と、早くも素質の一端を見せている。
アルジェントステラ(牝、モーリス×アルギュロス、美浦・和田正厩舎)
10月3日の中山マイル戦を除外になり、こちらへ回る。調教は古馬1勝クラスを相手に併入。陣営の評価も上々のようだ。おじのシルバーステート(5戦4勝)、ヘンリーバローズ(2戦1勝)は無事なら相当な活躍を見込めた馬。その分も当馬が頑張りたい。鞍上は田辺騎手。
●東京ダート1600m
ディールクルム(牡、キングカメハメハ×ミゼリコルデ、美浦・田村厩舎)
半兄サトノエルドール(現3勝)。調教時計は平凡だが、実戦向きという陣営の評もあるので、レースへ行っての変身を待ちたい。鞍上は三浦騎手。
●京都芝1600m
ルリオウ(牡、ゴールドシップ×デヴェロッペ、栗東・友道厩舎)
半姉クロコスミア(府中牝馬S勝ち馬、エリザベス女王3年連続2着)。長めから負荷をかけて追われており、1週前の動きが上々。芦毛に出た毛色から父の影響が出た印象で、距離は融通が効きそうだ。鞍上は福永騎手。
モデュロール(牡、モーリス×パーフェクトジョイ、栗東・吉村厩舎)
母は5勝、阪神牝馬S3着。半姉メダリオンモチーフ(現3勝)、おじアルアラン(交流重賞2勝)。調教では、併せた2歳馬に先着。上り時計を見ても良化が目立つ。鞍上は藤岡佑騎手。
ヴィジュネル(牡、マクフィ×コードネーム、栗東・渡辺厩舎)
母は3勝、半兄マスターコード(現3勝)、おじハットトリック(マイルCS、香港マイル勝ち馬)。2週前は平凡だったが、1週前は時計を大きく詰めており、デビューへ向け良化中。
●京都ダート1200m
ラッキーモー(牡、Uncle Mo×ラッキートゥビーミー、栗東・松永幹厩舎)
半姉シャンパンルーム(北米G1ブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ勝ち馬、アメリカ2歳牝馬チャンピオン)。調教はCWで、良血トレデマンドに遅れたが、相手は既にデビューしている馬なので仕方あるまい。ただ時計は、もう少し詰めていきたい。鞍上は福永騎手。
♦10月11日
●東京芝2000m
アルマドラード(牡、キングカメハメハ×ラドラーダ、美浦・藤沢和厩舎)
全兄レイデオロ(ダービー、天皇賞・秋勝ち馬)、レイエンダ(エプソムC勝ち馬)、半兄ティソーナ(マーガレットS1着)、アブソルティスモ(サウジアラビアロイヤルC3着)。成長を促しながら秋デビューは予定通り。兄たち同様にパワーを感じさせる好馬体。2週続けてルメール騎手を背に追い切られているが、迫力ある動きで、トレセンの評判も高い。ダービー馬レイデオロと同じ新馬戦デビューが、期待の高さを物語る。
アンドルディース(牝、ハーツクライ×ウィキッドリーパーフェクト、美浦・国枝厩舎)
半兄ハートレー(ホープフルS勝ち馬)。1週前は同厩の2歳馬と併せて併入。厩舎から初戦向きでは無いかもしれないが、コズミックフォース(ダービー3着)、ダノングロワール(菊花賞出走予定)と、国枝厩舎の東京開幕週デビューは特に期待馬が多いので、先々まで注目の一頭だ。鞍上は田辺騎手。
レインフロムヘヴン(牡、ドゥラメンテ×レディオブヴェニス、美浦・堀厩舎)
半兄アクションスター(京成杯2着)、半姉アッフィラート(中山牝馬S3着)、ヴェネト(4勝)。前開催の中山や中京デビューの予定もあったが、メンタル面を考慮して1週延ばしてきた。併せ馬は、古馬とは劣勢も、2歳馬とは併入を果たしている。秋の東京・新馬戦に滅法強い堀厩舎。今年もマークが必要だ。鞍上はデムーロ騎手。
セブンシーズ(牝、ハービンジャー×ライツェント、美浦・鹿戸厩舎)
全姉ディアドラ(秋華賞、英G1ナッソーS勝ち馬)、半兄オデュッセウス(オープン特別2勝)。小柄で仕上がり早のイメージで、初戦からいけるタイプ。偉大な姉と比較するのは酷ではあるが、早くから期待できそうな1頭。調教も終い重点に好時計は出ている。鞍上は三浦騎手。
●東京芝1400m
ベッラノーヴァ(牝、エピファネイア×ベッラレジーナ、美浦・金成厩舎)
祖母ベッラレイア(フローラS勝ち馬、オークス2着)。もう少し終いが速くなってくれば、デビューへ向け楽しみが増してくる。鞍上は丸山騎手。
●京都芝1800m
バーデンヴァイラー(牡、ドゥラメンテ×ヴィートマルシェ、栗東・斉藤崇厩舎)
半兄アヴニールマルシェ(重賞2着2回)、半姉サンブルエミューズ(芙蓉S1着)、マルシュロレーヌ(現4勝)。入厩して、いきなり坂路51秒台の好時計を出し注目された馬。CWでは坂路ほどの時計は出ていないが、1週前にG1馬ラウダシオンと併せ馬を行い、厩舎の高い期待が窺える。二つ上のマルシュロレーヌは初ダートで凄い脚を見せ、出世が見込まれている。弟も姉の勢いに続きたい。鞍上は北村友騎手。
ブレーヴジャッカル(牡、ダイワメジャー×パーシステントリー、栗東・高野厩舎)
半兄のオブセッションは不慮の事故で亡くなったが、無事なら重賞級だったと思われる素質馬。調教もCWで6F82秒台なら合格点だ。鞍上は福永騎手。
●京都芝1400m(牝馬限定)
マラムコーブ(牝、ロードカナロア×マラムデール、栗東・西園厩舎)
母は3勝、おじフサイチリシャール(朝日杯FS勝ち馬)、おばライラプス(クイーンC勝ち馬)、ビーチサンバ(阪神JF3着、重賞2着4回)。調教は終いの時計がかかっているが、速めの本数が少ないので、まだまだ変わる余地はある。鞍上は藤岡康騎手。
クラウディベイ(牝、ルーラーシップ×クロフォード、栗東・友道厩舎)
母は新潟2歳S3着。CWで5F65秒台の好時計を出し、同週にデビューするルリオウに先着している。
シャーレイポピー(牝、ミッキーアイル×オリエンタルポピー、栗東・石坂公厩舎)
祖母トールポピー(オークス、阪神JF勝ち馬)、近親アヴェンチュラ(秋華賞勝ち馬)。調教は、古馬3勝のサンライズカラマに先着と、レースへ向け順調に来ている。
グレイシャーパーク(牝、Dawn Approach×カリスペル、栗東・高橋義厩舎)
おじマムール(オイロパ賞などドイツG1を2勝)。調教は毎日王冠を予定のサンレイポケットが相手でさすがに遅れたが、これでスイッチが入るだろう。鞍上は和田騎手。
●新潟ダート1200m
コーンフィールド(牝、ジャスタウェイ×コーンドリー、美浦・宗像厩舎)
おじフェラーリピサ(交流含む重賞3勝)。10月3日の中山ダート1200m戦を除外になり、こちらへ回る。馬ナリ調教ばかりなので時計は目立たないが、デビューが1週伸びたことで更に仕上がりは進むはずだ。鞍上は藤田菜七子騎手。
♦新規入厩
エクランドール(牝、ディープインパクト×リュヌドール、美浦・手塚厩舎)
全兄フィエールマン(G1を3勝)
ミエリ(牝、ハーツクライ×サミター、栗東・藤岡厩舎)
半兄ダノンチェイサー(きさらぎ賞勝ち馬)
フジマサインパクト(牡、ディープインパクト×ベイトゥベイ、美浦・菊川厩舎)
半兄スワーヴアラミス(マーチS勝ち馬)
ミニマリズム(牝、モーリス×レッドオーヴァル、美浦・田中博厩舎)
母は桜花賞2着、スプリンターズS3着
ロードトランス(牡、ロードカナロア×レディバラード、栗東・安田翔厩舎)
半兄ダノンバラード(重賞2勝、宝塚記念2着)
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