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【2歳馬情報】三冠牝馬の娘とディープインパクト産駒の良血馬が激突!
2021/11/29(月)
今週から中山競馬がスタート。有馬記念の足音も近づいてきた。一方阪神では三冠牝馬の娘とディープインパクト産駒の良血馬が激突するなど、好カードが目白押し。注目のレースを、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◎12月4日
●中山ダート1800m
ホウオウルーレット(牡、ロージズインメイ×オメガフレグランス、美浦・栗田厩舎)
半兄オメガパフューム(東京大賞典3勝、帝王賞勝ち馬)。「そう大きくない体形の兄とは違い、弟はマッチョな馬力タイプ。折り合いがつき、距離の融通が利くだけに、1800m以上あって良さそう。稽古も動けており、いきなり勝ち負けレベル」と現地記者の話。鞍上は横山和生騎手。オメガパフュームは新馬から2連勝しており、兄に続くなら、この馬もまずはデビュー勝ちを決めたい。
イージスカフェ(牡、キンシャサノキセキ×ペニーウェディング、美浦・堀厩舎)
母は1勝、中山ダート1200mで勝利。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)は、ウッド5F68秒0-12秒0。9月後半から調教を積んでおり、仕上がり面は他馬より進んでいる。
●阪神芝1800m
マリーナドンナ(牝、ロードカナロア×ジェンティルドンナ、栗東・安田隆厩舎)
母は牝馬3冠を含むG1・7勝。半姉は、現在3連勝で売り出し中のジェラルディーナ。「春先は華奢なところがあったが、成長を促して馬体はかなり成長。まだ動きモコモコしており、姉同様に奥手の印象。
早い時期に結果が伴うかは分からないが、素材は確か。長い目で見れば芽が出てくる」とは記者発の情報。当初は走るほうになかなか気が向かなかったようだが、調教を積むにつれ前進気勢も出できたようだ。更なる上昇を期待したい。鞍上は福永騎手。
ダノンジャッカル(牡、ディープインパクト×インディアナギャル、栗東・中内田厩舎)
全兄ダノンプレミアム(朝日杯FS勝ち馬)。2週前までは目立たなかったが、1週前はCWで12秒を切る上がる時計をマークし、変わり身が見えてきた。兄姉は6頭の新馬戦は、デビュー勝ちこそダノンプレミアムのみだが、4頭は4着以内。この馬も初戦から結果を残したい。
キングロコマイカイ(牡、キングカメハメハ×オツウ、栗東・須貝厩舎)
母は5勝、福島牝馬S3着。近親トウカイポイント(マイルCS勝ち馬)。CWで遅れたが、併せた相手が重賞2着のベルクレスタでは仕方なく、時計そのものは悪くないものが出ている。
●阪神ダート1400m
レッドバンディエラ(牡、キタサンブラック×スタイルリスティック、栗東・武幸厩舎)
半兄レッドアンシェル(CBC賞、北九州記念勝ち馬)。武幸四郎厩舎らしくCW半マイル追いが中心で、終いに上々の時計が出ている。鞍上はデムーロ騎手。
アタカンテ(牝、ルーラーシップ×ワイドサファイア、栗東・藤原英厩舎)
母はフローラS2着、半兄ワイドファラオ(交流G1かしわ記念勝ち馬)。なかなか時計が詰まってこなかったが、1週前は単走にしては上々の時計が出ており、デビューへ向け仕上がりつつある。
♦12月5日
●中山芝2000m
ブライドエール(牝、モーリス×フーラブライド、美浦・堀厩舎)
母は中山牝馬S勝ち馬。調教はウッド5F67秒6-11秒7と、終いに好時計が出ている。秋になってダノンベルーガ、レヴァンジル、コリエンテスと楽しみな2歳馬が勝ち上がっている堀厩舎。この馬で、更に厚みを増したい。
スプレッドアウト(牡、ハービンジャー×エールデュレーヴ、美浦・田村厩舎)
母は4勝。近親レーヴディソール(阪神JF勝ち馬)、レーヴミストラル(青葉賞、日経新春杯勝ち馬)。調教はウッド5F67秒1-12秒2。2週前も近い時計を出し、水準レベルには達している。鞍上は三浦騎手。
ミラキュラスライト(牡、エイシンフラッシュ×ミラグロッサ、美浦・萩原厩舎)
おじドリームパスポート(重賞2勝、G1で2着3回)、フロンティア(新潟2歳S勝ち馬)、ラウンドワールド(オープン特別2勝、札幌2歳S2着)。調教はウッド5F68秒5-11秒6。終いの時計を大きく詰め、初戦勝ちへ向け上昇中だ。
●阪神芝1200m
ミルヒシュトラーセ(牝、ドレフォン×イチオクノホシ、栗東・斉藤崇厩舎)
母はクイーンC2着。夏にデビュー予定も脚部に軽い不安があって休養。その不安も解消し、デビューを迎える。夏の時点で坂路54秒8-12秒4を出しており、再度の仕上げは難しくなく、最近も坂路で上り12秒台を連発している。鞍上は団野騎手。
アルーリングウェイ(牝、ジャスタウェイ×アルーリングライフ、栗東・藤岡厩舎)
母は4勝。おばアルーリングボイス(ファンタジーS、小倉2歳S勝ち馬)。坂路54秒0-12秒1で、古馬2勝クラスに先着。血統通り、早くから動けそうな雰囲気がある。鞍上は藤岡佑騎手。
●中京芝2000m
ダノンマイソウル(牡、ディープインパクト×フォエヴァーダーリング、栗東・矢作厩舎)
母は北米G2勝ち馬。おばヘヴンリーラヴは北米G1勝ち馬。半姉のモンファボリ(現2勝)は函館芝1200mの新馬戦をレコード勝ちしている。セレクトセール4億4000万円(税込)。「ディープインパクト産駒にしては重厚感とパワーがあるタイプ。一瞬の切れと言うよりは、ダイナミックな加速。マイルなのか中距離なのか、どの路線に適性があるかは未知だが、楽しみな一頭」とは記者の情報。
初時計で坂路52秒7を出して注目していたが、その後も順調で1週前も坂路52秒4-12秒3で、古馬準オープンに先着している。ジャパンCデーの東京戦を回避し、1週延ばしての中京デビュー。仕上がりも更に進み、初戦から結果を出したいところだ。
レッドモンレーヴ(牡、ロードカナロア×ラストグルーヴ、美浦・藤沢和厩舎)
半兄ランフォザローゼス(重賞2着2回)、半姉レッドルレーヴ(フラワーC2着)。おじルーラーシップ(香港G1クイーンエリザベス2世C勝ち馬)、おばアドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2勝)。ここまで格上馬と併せて互角の動きを見せており、1週前も全体こそゆっくりだが、終いは楽に11秒7をマークと素質は高そうである。鞍上はルメール騎手。
シュトルーヴェ(牡、キングカメハメハ×アンチュラス、美浦・堀厩舎)
母はファンタジーS2着。半兄アンティシペイト(現4勝)。古馬との併せ馬で遅れたが、ウッド5F67秒7-11秒7と、終い11秒台が出たのは評価したい。
◎新規入厩
ブエナエルドラード(牝、ロードカナロア×ブエナビスタ、美浦・国枝厩舎)
母はジャパンC。半姉ソシアルクラブ(4勝)、タンタラス(現3勝)
スノーディザイア(牝、ゴールドシップ×スノースタイル、美浦・中舘厩舎)
半姉スマートレイアー(重賞4勝、秋華賞2着)、半兄プラチナムバレット(京都新聞杯勝ち馬)
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