【根岸S】ダート戦だから狙える!数字上のマジックで人気を落とした逆転候補

鋭い末脚を武器に上位進出をうかがうオメガレインボー

鋭い末脚を武器に上位進出をうかがうオメガレインボー


根岸ステークス(G3、東京ダ1400m)は、フルゲート16頭中12頭が6~8歳馬になります。

一般的にサラブレッドが競走馬としてピークを迎えるのは3歳秋~4歳。多くの馬が長くても6歳で引退しますが、根岸Sでは“老いてますます盛ん”とばかり、年齢を重ねた馬が大活躍!

過去10年の年齢別成績でも『6歳』が最多の4勝をマークしており、7~8歳の高齢馬でも軽視は禁物。2020年3着スマートアヴァロン(9人気)、昨年2着ワンダーリーデル(10人気)は、どちらも8歳馬でした。

▼根岸Sの年齢別成績(過去10年)
4歳[2-2-0- 9]複勝率30.8%
5歳[3-3-1-22]複勝率24.1%
6歳[4-2-4-35]複勝率22.2%
7~[1-3-5-61]複勝率12.9%

芝レースと比べてダート戦では長い期間活躍できるのが特徴とはいえ、7~8歳馬を人間の年齢に置き換えると27~30歳前後。

アスリートとしては下り坂にさしかかる年齢だけに、多くの場合は「高齢馬」というだけで人気になりません。

また根岸Sの行われる時期も、高齢馬が不当評価を受ける大きな要因でしょう。12月まで6歳だったのに、年が明けたら規定により年齢を1つ重ねて7歳になります。

しかし、実際は表記上だけにすぎず、ひと月足らずで能力が大幅に低下することはない証拠ではないでしょうか。

出走メンバーを見渡すと4歳馬の出走がなく、5歳馬も片手で数えられるほど。例年にも増して6~8歳が激走する可能性大です!

ただし、高齢馬だからと言って何でも狙うのはNG。本当に買える馬と買えない馬を見極める必要があります。

直近2年で好配当馬券の立役者となった8歳馬スマートアヴァロン、ワンダーリーデルはどちらも「根岸Sで4コーナー10番手より後方→上がり最速」「前走でもメンバー1~3位の上がりで掲示板を確保」という共通点がありました。

今年、根岸Sの激走パターンに当てはまりそうなのがオメガレインボー。前走のカペラSでは4コーナー10番手からメンバー2位の上がりで3着。2走前の武蔵野Sでも同様に後方からメンバー最速の上がりで好走しており、高齢馬が強い根岸Sで有力な逆転候補です!