【2歳馬情報】兄が宝塚記念勝ち馬の良血馬を筆頭にG1馬の子や弟妹など期待馬が続々登場!

先週土曜新潟芝1800m戦ではセレクトセール1億7000万超えのフェイトが最後の直線もほとんど追うことなく5馬身差で勝利と大物感漂う馬が誕生した。馬主もウマ娘でお馴染みの藤田 晋氏であり、競馬界を盛り上げる存在になってほしい。今週からは再び小倉開催が始まり3場開催となるが、注目の若駒たちを厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が有力馬を紹介していく。

◆8月13日


●新潟芝1600m

ショウナンアレクサ(牡、キズナ×エセンテペ、栗東・清水久厩舎)
母はイギリスGⅢ勝ち馬。セレクトセール9240万円(税込)。3週連続で1F11秒前半の速い上りをマークし、1週前は3頭併せで最先着。いいムードでデビューを迎えることができそうだ。

エナジーチャイム(牝、エピファネイア×カリンバ、美浦・手塚厩舎)
母2勝、近親ワールドプレミア(菊花賞、天皇賞・春勝ち馬)。1週前調教(以降も、調教は主に1週前のもの)は坂路53秒3-12秒2で、古馬2勝クラスと併入。デビューへ向け、時計も詰まってきている。鞍上はルメール騎手。

ルージュクレセント(牝、ドゥラメンテ×プレザントケイプ、美浦・国枝厩舎)
半姉ペイシャフェリシタ(6勝、キーンランドC3着)、ペイシャフェリス(オープン特別2勝)。調教は、ウッド5F68秒1-11秒8。活躍した半姉2頭は使いつつ良化していったので、本馬も新馬向きではないかもしれないが、先々は注目度を増していくだろう。鞍上は菅原明騎手。

アームブランシュ(牡、キズナ×ソウルフルヴォイス、美浦・竹内厩舎)
母は4勝。近親スクリーンヒーロー(ジャパンC勝ち馬)、ステージチャンプ(重賞2勝、GⅠ2着2回)。社台グループの歴史を彩るモデルスポートの牝系。6月半ばから軽めの調教を重ねながら、少しずつ時計を詰め、1週前になってウッド5F66秒7-11秒7と水準レベルもクリアしてきた。これで仕上がりも十分だろう。

●新潟芝1400m(牝馬限定)

クロスリーフ(牝、シルバーステート×ラテアート、栗東・池江厩舎)
母は2勝。おじトップオブツヨシ(5勝)。ここまで3頭併せは全て先着。1週前もCW6F82秒2-67秒3-11秒3と、全体、上りともに申し分ない時計を出してきた。「稽古は気性を考慮してビシビシとは攻めていないが、終い重点でも脚力は相当にいいモノがある。父、母譲りのスピードがありそうで1400~1600mが合うイメージ」と記者の話。鞍上は福永騎手。

アイリッシュパール(牝、Saxon Warrior×ホームカミングクイーン、美浦・栗田厩舎)
母はGⅠイギリス1000ギニー勝ち馬。半姉はアイルランドGⅠ勝ち馬、おじディラントーマス(凱旋門賞など欧州GⅠ6勝)、おばクイーンズロジック(全欧2歳牝馬チャンピオン)。調教はウッド5F71秒3-12秒3と軽めだが、2,3週前はウッド5F65秒台の速い時計を連発しており、既に仕上がったと見て良さそうだ。

ハーエクセレンシー(牝、ダイワメジャー×ハーエミネンシー、美浦・大和田厩舎)
母は北米GⅠ勝ち馬。半姉アオイモエ(現3戦2勝)。調教はウッド5F68秒0-12秒0。一時は6月東京開催デビュー予定もあり、5月の段階で早めの時計を複数出していた馬。仕上がり面は問題ないだろう。鞍上は石橋騎手。

ヴゼットマシェリ(牝、マインドユアビスケッツ×ヴゼットジョリー、栗東・牧浦厩舎)
母は新潟2歳S勝ち馬。おばベルルミエール(阪神牝馬S2着)、ベルスール(ファンタジーS2着)。1週前はCW6F84秒3-68秒4-11秒8、2週前はCWで6F82秒台の速い時計をマークするなど、デビューへ向け順調に進んでいる。鞍上は戸崎騎手。

●小倉芝1200m

スリーディプテー(牡、マインドユアビスケッツ×プリモタイム、栗東・高橋義厩舎)
半兄スリーグランド(交流GⅢ黒船賞2着)。速め1本目から上々の時計を出し、1週前は坂路で52秒8-12秒3をマーク、古馬オープンに先着している。ここまでマインドユアビスケッツ産駒はダートの好成績が目立ち、芝1200mは6戦して全て着外。本馬によって、芝短距離も走れることを証明したい。

パーペチュアル(牡、ビッグアーサー×エクロジオン、栗東・宮本厩舎)
最近ではダービー馬キズナ、古くは3冠馬ナリタブライアン、GⅠ3勝のビワハヤヒデ、ファレノプシスなど大物が出ている一族。坂路主体に調整が進められ、1週前は52秒5-12秒5と好時計をマークしている。

◆札幌芝1500m(牝馬限定)

シャルラハロート(牝、ダイワメジャー×カルティカ、栗東・上村厩舎)
半兄アスクビクターモア(弥生賞勝ち馬、ダービー3着)。負荷のかかる函館ウッドコースで調整され、5F68秒台を連続してマーク。上りも13秒を切っており、活躍した兄同様、調教段階から楽しみが増している。

マヴォロンテ(牝、ロードカナロア×スターアイル、栗東・松永幹厩舎)
半兄ミッキーアイル(NHKマイルC、マイルCS勝ち馬)。函館入りしてからは目立った時計を出していないが、輸送前の栗東坂路で53秒4-12秒5を出しており、脚力はありそうだ。鞍上は松田騎手。

フラミニア(牝、モーリス×リミニ、美浦・国枝厩舎)
おじポルトドートウィユ(重賞2着2回)、3代母エアグルーヴ(オークス、天皇賞・秋勝ち馬)。美浦ウッドを主体に調整され、函館入りしての1週前調教は、芝コースで4F53秒程度の時計を出し、古馬1勝クラスと併入している。鞍上は横山武史騎手。

◆8月14日


●新潟芝1800m

サスツルギ(牡、ハーツクライ×スノーパイン、美浦・木村厩舎)
半兄タワーオブロンドン(スプリンターズS勝ち馬)。ウッド6F83秒7-67秒9-11秒6で、古馬オープンのゴールデンシロップと併入。気性面を考えて軽めの内容が多かったが、デビューが近づき負荷をかけてからは良化が窺える。鞍上はルメール騎手。

マイネルモーント(牡、ゴールドシップ×ゲッカコウ、美浦・高木厩舎)
母は4勝、フラワーC2着。「順調に乗り込まれており、推進力があって追われると弾けるようなフットワーク。力強さと素軽さを兼備。素質を感じさせる一頭」とは現地記者の話。鞍上はデムーロ騎手。

ヒシルリアン(牡、キズナ×スカイフ、美浦・宮田厩舎)
おじは豪州GⅠ勝ち馬、フランス2000ギニー3着。調教はウッド5F67秒7-11秒7。翌週デビュー予定のアヴニールドブリエを含む3頭併せで併入している。

●小倉芝1800m

トレチーメ(牡、モーリス×ポップコーンジャズ、栗東・中内田厩舎)
半兄ラブリーデイ(天皇賞・秋、宝塚記念勝ち馬)、ボッケリーニ(重賞2勝)。「中内田厩舎らしく、ウッドチップを長めから負荷をかけた調教。1週前追いはラスト1ハロン11秒1をマーク。良血馬らしく切れある動き」と記者の話。7月末の新馬戦では、リバティアイランド、ダノントルネードと楽しみな馬が続々登場した中内田厩舎。本馬も調教時計は前記2頭に近く、期待していいだろう。鞍上は福永騎手。

レミージュ(牝、キズナ×バイコースタル、栗東・松永幹厩舎)
調教はCW5F69秒1-11秒3と、終いに好タイムをマーク。半兄ティルナノーグは新馬、紫菊賞(レコード勝ち)と連勝、全姉シャンドフルールも2歳戦で2勝、兄姉5頭の新馬戦の連対率は60%と早くから結果を出しており、本馬もデビュー戦から勝ち負けを期待したい。

バルサムノート(牡、モーリス×エピセアローム、栗東・高野厩舎)
母は重賞2勝。半姉シトラスノート(3勝)。2週前も坂路で終い1F12秒0で上がったが、1週前は52秒8-11秒8と更に上昇し、デビュー戦がますます楽しみになってきた。小倉2歳Sを勝った母のように、小倉から飛躍したい。鞍上はホー騎手。

ヴェルテンベルク(牡、キタサンブラック×マルカアイチャン、栗東・宮本厩舎)
半兄シャドウアプローチ(朝日杯FS3着)。CW6F83秒0-67秒3-11秒9を余裕十分にマークしている。いとこのミュゼスルタンは新馬、新潟2歳Sと連勝、兄シャドウアプローチも2歳戦で活躍しており、本馬も早期から活躍を見込める。

コウエイダイヤ(牝、サトノダイヤモンド×ブルーボンボヤージ、栗東・新谷厩舎)
母は新馬勝ち。半兄ワンダーコノシュア(3勝)。7月21日のCWでは6F80秒2の好時計。1週前は6F82秒8-67秒5-11秒3と終いの時計も上々と、内容の濃い調教を見せている。

●札幌芝1800m

アスクメークシェア(牡、ロードカナロア×ディープインアスク、栗東・藤原英厩舎)
全兄ファンタジスト(重賞2勝)、全姉ボンボヤージ(現4勝)、半兄コロラトゥーレ(5勝)。コース・馬場(函館ウッド、芝の不良馬場)の影響で時計は目立たないが、しっかり負荷はかけられている。兄のファンタジスタは、新馬、小倉2歳S、京王杯2歳Sとデビューから3連勝。本馬も2歳戦からエンジン全開といきたい。鞍上は吉田隼人騎手。

エンライトメント(牡、ゴールドシップ×リーベストラウム、美浦・斎藤誠厩舎)
半兄ストーミーシー(5勝、ニュージーランドT2着)、半姉トキメキ(現4勝)。函館ウッドで5F68秒台は、デビュー前の2歳馬としては上々の時計。関東リーディングを快走する斎藤誠厩舎は、2歳戦線も複勝率62・5%(7月31日まで)と好調。この馬も馬券圏内を狙える位置にある。

◆新規入厩


プレドミナル(牡、エピファネイア×クルミナル、栗東・藤原英厩舎)
母は桜花賞2着、オークス3着。半兄アライバル(重賞2着2回)、半姉ククナ(アルテミスS2着)

ダノンタッチダウン(牡、ロードカナロア×エピックラヴ、栗東・安田隆厩舎)
全兄ダノンザキッド(ホープフルS勝ち馬)、半兄ミッキーブリランテ(現5勝、阪急杯2着)。セレクトセール2億6400万円(税込)

アズワンウイッシュ(牡、ロードカナロア×ケンホープ、栗東・庄野厩舎)
半姉プールヴィル(フィリーズレビュー勝ち馬)、半兄スーパーホープ(デイリー杯2歳S3着)