【福島牝馬S】昨年秋からシミュレーション済!ウインピクシス松岡騎手に聞く"勝算"

福島1800mの舞台でも好走歴があるウインピクシス

福島1800mの舞台でも好走歴があるウインピクシス


■福島牝馬S
ウインピクシス(牝4、美浦・上原厩舎)
松岡正海騎手

——松岡騎手は昨年8月に初めて騎乗されていますが、そのときの印象から教えてください。

松岡騎手(以下、松):最初に騎乗させていただいたときは、鼻出血でレース間隔が空いていたと聞いていましたし体の成長ももうちょっとという感じだったので、なるべくゆったりしたレースをしたいと思っていました。持ち味を生かすには先行するのが良いと思っていたので、経験を積みながらいずれはゆったりハナに行けるようになればいいなというイメージを持ちました。

——これまで6戦に騎乗されましたが、この馬の良いところについてはどのように感じていますか。

松:気持ちが前向きなところが良いですね。その部分を殺さないようにレースで乗っています。レースを使いながら体も微増してしっかりしてきていますし、そういう成長もあってこの馬の良さが失われずにいると思います。

——ここがもう少し成長してくれば更に良いな、と思うところはありますか。

松:もうありませんね。体も良くなっていますし、今は完成形に近いと思います。

——これまでのなかで特に良い感触を掴めたレースはありますか。

松:うーん、どのレースも良いんですよね。相手や展開に合わせてレースが出来ますし、東京でも負けはしましたが、内容自体は悪くなかったと思います。

——前走の中山牝馬ステークスは8着でした。レースを振り返ってください。

松:前走は大外枠ですぐゲートを切る形でしたが、今までやったことが無かったのでタイミングが合わず、慌てて出る格好になってトモを滑らせてしまいました。それでリズムが悪くなってしまい、最後まで引きずってしまったかと思います。

——これまでこの馬の追い切りにはあまり騎乗されていませんでしたが、4/19(水)の最終追い切りに騎乗されました。その意図と動きの評価をお願いします。

松:直前は軽めにしたい意向があって余裕のある追い切りをしたいと考えていたので、乗せてもらいました。レースを使って反応は出来ていますし、最後までリズム良くという稽古をしましたが、悪いところは何もありませんでした。良い状態です。

——今回の福島牝馬ステークスが行われる福島1800は、五色沼特別で経験済みです。

松:あのときもゆくゆくは福島牝馬ステークスを使うと思っていましたし、先を考えながら乗っていました。あのレース自体は1コーナーでハナに行けた時点で勝ったと思いましたし、ゆったりハナに行ってリズムを作りながら「このくらいのペースでは、オープンクラスなら5、6番手かな」など位置取りなどイメージしながら乗りました。

——既にイメージ済みという感じですが、改めて福島牝馬ステークスはどのようなテーマを持って臨みますか。

松:ずっと馬とコミュニケーションを取りながらやってきていますし、今テーマどうこうというのはありません。重賞で勝つための競馬を教えてきましたし、僕自身大きなレースで勝つためにやっているところもあるので、結果を出すべくこれまでやってきたことを続けていくだけです。