【中山牝馬S】得意の中山でホーエリートが初重賞制覇に挑む!

迎春Sを勝って勢いに乗るホーエリート

迎春Sを勝って勢いに乗るホーエリート


中山牝馬S
ホーエリート
田島俊明調教師

——前走の迎春ステークスは1着でした。レース内容を振り返ってください。

田島調教師(以下、田):レースに向けて順調に調整を進めてジョッキーも好感触を掴んでいましたし、馬の肉体面の成長も感じていたので良い雰囲気で臨めました。レース内容に関しては言うことがないくらい、ジョッキーが上手く乗ってくれましたね。2000以上距離があっていいかと思っていた通りの走りで、終いも良い脚を使ってくれました。

——今回中山牝馬ステークスを選択した意図は。

田:レース間隔がちょうど良いですし、前走勝った中山で牝馬限定戦を使えるのも良いなと思いました。あまり速い時計勝負は向かない感じなので、こういう時期もいいかと思って選びました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

田:前走後は放牧に出して、前走の前と同じルーティンで調整しています。帰厩後も問題なくきています。

——2/26(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

田:併せ馬で前に出すつもりではいましたが、内の馬が思いのほか動いて、抜き去るという形にはなりませんでした。ただ馬場の1番外側を回ったことを考えれば、優秀な時計だと思います。

ジョッキーは少し重さを感じるところもあったようですが、1週前にしっかり追ったことでピリッとしてくるでしょうし、当該週に繋がる追い切りができたと思います。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

田:好調キープ、という印象ですね。前走の状態がすごく良かったですし、今回も遜色のない状態です。

——現状で先生が感じるこの馬のストロングポイントを教えてください。

田:あまり切れるタイプではありませんが、追って渋太く脚を使えるところがストロングポイントだと思います。長めの距離でも上手に走れますし、重馬場に対応できる点も良いと思います。

——今後の成長を期待しているところは。

田:欲を言えば、切れる脚を使えるようになってほしいというところですけど、それを求めるのは難しいですからね。前走でも体が増えていたように、今は自然な流れのなかで馬が成長していますし、先ほど話したようなストロングポイントを伸ばしていければと思っています。

——久し振りの2000以下の距離になります。昨年フラワーカップ2着の実績がありますが、改めて中山1800という舞台設定への見通しは。

田:距離が短くなること自体はプラスとは言えませんが、フラワーカップのときもある程度速い時計に対応していますからね。今の時期の方が時計のかかる馬場状態になりやすいでしょうし、条件が噛み合えば十分やれると思います。

——レースへ向けて意気込みをお願いします。

田:今は馬の状態がすごく良いので、あとは当日の馬場状態だったりハンデだったり、何かアドバンテージとなるような状況が生まれれば、より楽しみを持って臨めると思います。