【NHKマイルC】厳しい競馬を経て更にパワーアップしているイミグラントソング

前走を経て力強さが増したイミグラントソング

前走を経て力強さが増したイミグラントソング


NHKマイルC
イミグラントソング
辻哲英調教師

——前走のニュージーランドトロフィーは1着でした。レース内容を振り返ってください。

辻調教師(以下、辻):相手(アドマイヤズーム)は休み明けで、こちらは何回かレースを使っているという分はあったと思いますが、それでもG1馬を外から差し切るのは力がないとできないと思いますし、良い走りをしてくれたと思います。

——この中間の過ごし方を教えてください。

辻:前走後は疲れを取る意味で、1週間くらい短期放牧に出しました。その後はここを目標に帰厩して、順調に調整を進めています。

——4/30(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

辻:コンスタントにレースを使っているので、それほど時計を出さなくてもいいですし、リズムと折り合いのチェックをメインに追い切りました。折り合いは問題ありませんし、それでいて気が抜けている訳でもなくしっかり走れていました。前の馬に並びかけるときもギューンと行くのではなく、譲ったら譲った分だけ進んでスーッと動けていました。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

辻:前走が激しい競馬だったと思うので、体調的に一段階落ちるかというイメージもありましたが、放牧先で見たときも帰厩時に見たときも馬体に張りがあって毛ヅヤも良かったので、もう一段階上げていけそうな体調だと感じました。追い切りの動きを見ても、厳しい競馬を経験したことで一段階パワーアップしてきたかと思います。

——現状で先生が感じるこの馬のストロングポイントを教えてください。

辻:スピードに乗ってからの持続力ですね。

——今後の成長を期待しているところは。

辻:まだ馬体が寂しく見えますし、テンションにも課題があるので、これから全体的にしっかりしていってくれればと思います。

——これまで一貫してマイルで使われて、東京マイルは2戦して1勝3着1回という実績を残しています。改めて舞台適性についての見通しは。

辻:上がりがかかる競馬場が良いと思うので、本質的には合ってはいないかと思います。

——レースへ向けて意気込みをお願いします。

辻:前走よりももう一段階状態を上げて出走させられそうな雰囲気がありますし、現状でこの馬の持っている枠の中での100%を目指してしっかり調整していきます。