- 6月1日 京都11R 鳴尾記念(G3)
-
お宝馬$エアサージュ(5人気) 3着
前走からの変身見抜いた!
- 5月19日 東京11R オークス(G1)
-
本命馬◎ライトバック(3人気) 3着
初の長距離挑戦に太鼓判!
【キャピタルS】断念マイルCSの趣
2017/11/24(金)
土曜東京11R キャピタルS(芝1600m)
◎本命馬 |
---|
④ダイワキャグニー 牡3、美浦・菊沢厩舎、横山典騎手 |
かつては、「断念ダービー」とか、「断念オークス」などと言われるレースがあった。とくにクラシックの同日に、近似距離のオープン特別が組まれて、除外された馬の救済をしていたものだが、近年はそうしたニュアンスのレースが姿を消しつつある。残るは桜花賞における忘れな草賞くらいのものだろうか。
このキャピタルSは、ずっとジャパンC前日、つまりマイルCS翌週に置かれているが、頭数やメンバー的には地味になることが多かった。しかし今年は、まるで断念マイルCSでG3としてもいいくらいのメンバーが出そろった。西では2歳重賞が行われるが、ここはもちろん地元のこのレースを取り上げる。
本命は④ダイワキャグニー。何も、昨今の3歳ブームに乗るわけではなく、またそう思われるのも心外なのだが、東京ならプリンシパルSのこの10年における時計レベル最高の勝ち方、休み明けの毎日王冠で勝ちに行って僅差の4着というハイレベルの走りを見せている。この馬は現状、完全に左回り専用であると考えていいだろう。
問題は今回初めてのマイルとなることだが、ここ2週東京マイルでキングカメハメハ系が6連対しているという馬場傾向の後押し、さらにトリプルワウの牝系ならマイル以下でも問題がないくらいのスピードがあるはず。菊沢厩舎勝負の横山典起用で、人気でも逆らえない。
$お宝馬 |
---|
⑫マイネルハニー |
同型の逃げ馬が見当たらず、おそらくスンナリとハナを切れそうだ。前に行った馬にはキツイ馬場になっているのは確かだし、斤量も1キロ重いのだが、道中で息が入ればかなりしぶとい。
上位評価は⑩ダノンプラチナ、⑯ダノンリバティ。押さえは⑪ロジチャリス、⑮ロードクエスト。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。