
競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【帝王賞】前走大敗も問題なし!真夏の大井で巻き返しに期待!
2025/7/1(火)
帝王賞
(Jpn1・ダ2000m)
7月2日 20:05発走 大井競馬場

出走馬&展望
◎ウィルソンテソーロ 川田将雅騎手
ここ1年以上、国内では崩れていない強豪。ドバイワールドカップなど厳しいレースの2000mより、序盤が緩む2000mのほうが走りやすい馬で、今回抜群に飛ばす先行馬が不在のメンバー構成の帝王賞は合うはず。先行策でも差しても競馬できる柔軟性もこの馬の武器。内の出方を見ながら運べる枠順も歓迎。巻き返しに期待。
○ミッキーファイト C.ルメール騎手
重賞3勝の強豪。G1は未勝利ではあるものの、明らかに距離が短いフェブラリーSで外を回りながら3着まで差してくるなど力のあるところを見せている。この舞台でもジャパンダートクラシックでフォーエバーヤングの2着に入るなど適性を示しており、軽い砂にも対応可能。大きなマイナス点はなく、上位争いが期待できそうだ。
▲ラムジェット 三浦皇成騎手
コーナーが4つの広いコースが合っている馬。サウジカップはコース形状が合っておらず、続くドバイは海外の続戦ということもあって疲れもあったはず。そういう意味では立て直された今回のほうが見直せる。少しテンに置かれるところがあるだけに、中盤から動きのある展開になってほしいところ。4コーナーで前を捕まえる形に持ち込みたい。
△アウトレンジ 松山弘平騎手
今年の平安Sを勝って勢いに乗っている。2走前のダイオライト記念は2400mで距離が長かった可能性が高く、3走前の名古屋大賞典7着はコース形態も合っていなかったか。7着とはいえ勝ち馬から0.4秒差で大負けもしていない。今回は広いコースのコーナー4つということで、向正面でうまく息を入れて運べればチャンスがあってもいい。
△ディクテオン 矢野貴之騎手
昨年の帝王賞で3着に入ったこともある実力派。今年は南関に転入して3戦目になるものの、川崎記念2着などすでに陣営が調整方法を掴んでいるだけにマークは外せない。ただ昨年の帝王賞はタイムも遅く、その分好走できた部分も大きいと見る。大井の2000mで速いタイムになった時の対応力が鍵になってくる。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。