【高松宮記念】1週前 スタイル貫くダンス「自分の競馬に徹したい」

16日、17日、高松宮記念(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行なわれた。

シルクロードSで重賞初制覇を飾ったダンスディレクター(牡6、栗東・笹田厩舎)は16日、新たにコンビを組む横山典弘騎手を背に、坂路で4F51.6-38.1-24.7-12.3秒をマークした。

笹田和秀調教師は「癖のある馬だから、イメージだけじゃなく、実際に跨ってコンタクトを取って欲しくてね。悪い癖も見せなかったし、順調にきていますよ」と、名手が関東から駆けつけての追い切りとなったことを説明。先行馬が多いメンバー構成となりそうだが「前走をみても、うまく噛み合った時はやっぱり強いレースができる。ここも自分の競馬に徹したい」と、あくまでもスタイルを貫き通すつもりだ。

ダンスディレクター


シルクロードSでは2着に入ったローレルベローチェ(牡5、栗東・飯田雄厩舎)は17日、中井裕二騎手を背に坂路で4F49.6-36.9-24.8-13.0秒をマークした。

猛タイムをマークした追い切りについて飯田調教助手は「前走後は厩舎に置いて、ここを目標に調整してきました。1週前は目一杯に。すごい時計が出ましたね(笑)。 それだけ順調にきている証拠でしょう。いい状態を保っていきたいです」と話す。今回はG1ということもあり、前半から速いペースになりそうだが「前走以上に強力なメンバー。同型もいますが、この馬には“逃げ”しかありませんよ」と、堂々の逃げ宣言だ。


シルクロードSで5着に敗れたビッグアーサー(牡5、栗東・藤岡健厩舎)は16日、大下智騎手を背に(レースではM.デムーロ騎手が騎乗予定)坂路で4F49.5-36.8-25.0-13.3秒をマークした。
 
管理する藤岡健一調教師は「時計を出すようにびっしりと。そう、1週前にしっかりと負荷をかける予定だったからね。うん、体調はいいよ」と、好タイムをマークした愛馬の体調に太鼓判を押す。「前走は連戦の疲れもあったかもしれないし、外枠も厳しかったから。レース間隔をあけたことで疲れもとれてるし、いい方に出てるよ。中京コースも去年の高松宮記念と同じ日に強い競馬をしているんだから」と、高いパフォーマンスを見せた舞台での好走に期待を寄せている。