【アーリントンC】現在4連覇中!G1トライアルになって変化した「激走馬の法則」に当てはまる伏兵馬

激走馬の法則に合致したディオ

激走馬の法則に合致したディオ


今週は阪神競馬場でアーリントンカップ(G3、芝1600m)が行われます。

アーリントンCは17年まで、阪神競馬の第1回開催1日目、つまり2月末もしくは3月1週目の開催で行われていました。

しかし18年からNHKマイルC(G1、東京芝1600m)の前哨戦となったため、開催が4月に移動。レース施行が1ヶ月後にズレた影響で、傾向が大きく変わったんです!

以前の『2月末・3月開催』と現在の『4月開催』で「枠順別成績」を比較すると、驚くべきデータが出ました!

14~17年・枠順別成績
1~4枠[1-1-2-15]複勝率21.1%
5~8枠[3-3-2-21]複勝率27.6%
(2月末・3月開催)

18年~21年・枠順別成績
1~4枠[0- 1- 0-24]複勝率 4.0%
5~8枠[4- 3- 4-25]複勝率30.6%
(4月開催)

開催時期移動前では枠順の内外であまり傾向は見られませんでしたが『4月開催』になってからの枠順別成績に注目すると、明らかに「外枠有利」の傾向が出ています。

特に、5枠に限れば18年から4連覇中と抜群の成績を残しています!

移動前のアーリントンCは、開幕週の馬場でどの枠順でも能力を発揮しやすい馬場状態にありました。

しかし、NHKマイルCの前哨戦となってから、芝の傷みが進んだ4月開催に変更。そのため、馬場状態の良い場所を通ることができる、外目の枠順の馬が能力を発揮しやすくなったのでしょう。

さらに、4月開催になってから「5~8枠」に入った馬を詳しく調べると「前走重賞で1~5着」だった馬は[3-0-1-3]複勝率57.1%とより好走馬を絞り込むことができます!

▼「5~8枠」「前走重賞1~5着」だった馬(18年以降)
20年1着タイセイビジョン(1人気)
→前走朝日杯FS 2着

20年3着プリンスリターン(5人気)
→前走シンザン記念 2着

19年1着イベリス(12人気)
→前走フィリーズR 4着

18年1着タワーオブロンドン(1人気)
→前走朝日杯FS 3着

今年、注目の1頭がディオ。4連覇中の「5枠」に入り、前走のスプリングSでは僅差の5着。今回はクラス慣れも見込め、未勝利戦で上がり3ハロン32秒9の圧巻の末脚を披露した同舞台に戻れば、侮れない1頭といえそうです!