【日本ダービー】オークスはリバティアイランドの位置取りを予告！「絶好ポジション」から抜け出す馬がコレだ

2023/5/28(日) 

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皐月賞2着から逆転を目指すタスティエーラ

テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります！

今週は日本ダービー(G1、東京芝2400m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。

今週は好天に恵まれました！芝コースはCコースに替わるのでパンパンの良馬場でのレースとなるでしょう。

逃げの競馬にいいイメージを持っている⑯パクスオトマニカがここも行くことになりそうです。そこに①ベラジオオペラや③ホウオウビスケッツ、④トップナイフが続きます。ただ、こういうレースですから意表を突いてくる馬もいるかもしれません。

いずれにせよスローまで落ちるとは考えづらく、平均～ややハイペースという想定で見ています。

スタートから最初のコーナーまでが短いので、無理せずスムーズに立ち回るとしたら内寄りの枠にいる方が理想的です。

G1らしい淀みのない流れで、隊列もある程度固まった状態で進んで行きます。勝ち負けを意識する有力馬としては、⑤ソールオリエンスよりも前にいないと逆転は難しいという発想になるはず。⑤を上回る切れ味を発揮できる自信があるなら話は別ですが。

⑫タスティエーラや⑱サトノグランツ辺りが比較的前目で立ち回り、②スキルヴィングや⑤ソールオリエンスも10番手以内くらいの中団で付いて行きたいところ。

⑤ソールオリエンスは前走が極端に後ろからだっただけで、決してスタートが遅い馬ではありません。後手後手の競馬になることは考えにくいです。

差し馬たちにとっての目標となるのは⑫タスティエーラでしょう。前走の皐月賞は早仕掛けになりながらも2着に残したように能力はあります。今回も仕掛け所ひとつ。レーン騎手の判断に委ねられます。

直線が長い東京コースは“結局は直線勝負”という性質です。スピード勝負、瞬発力勝負に各馬がどこまで付いて行けるか。

4コーナーから直線入り口付近では、ペースに付いて行ける馬とそうでない馬で分かれてバラけてきます。そのため、道中で内にいる馬も捌いてくるのは難しくありません。

⑤ソールオリエンスは、この中間もビシッと追い切ってG1のタフな流れに耐えられるだけの負荷を掛けられています。勝負所でブレーキを掛けてしまうと再加速するのは楽ではないので、外を回して確実に末脚を発揮しようとするのでは。

⑫タスティエーラもしっかりと調教ができており状態は良さそう。切れ味では⑤に劣りますが、それでもこのメンバーの中では上位です。先ほども触れたように仕掛け所が大事になってきます。

②スキルヴィングは動き自体は悪くないですが、レース間隔が詰まっているため軽めの調整なのがどう出るか。ハイレベルなメンバー、淀みのない流れの中でも位置取りを下げずに自分の脚を使えるかどうか注目です。

Cコース替わりのパンパンの良馬場でワンチャンスがあるなら前々で運べるタイプの馬ではないでしょうか。外から猛追してくる⑤ソールオリエンスに対し、⑫タスティエーラと共にどこまで粘ることができるか。

皐月賞上位馬を中心とした激しい直線勝負をしっかりと見届けましょう。

本命候補：⑤ソールオリエンス

逆転候補：⑫タスティエーラ

展開予想でおなじみの吉沢宗一さんがレース発走直前のパドックで、よく見える5頭をTwitterで配信しています！ 吉沢宗一のツイートを見る

(元JRA騎手)