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【2歳馬情報】札幌記念デーの新馬戦に良血馬集結!
2023/8/14(月)
いよいよ今週は札幌記念。夏競馬もクライマックスを迎える。その札幌記念デーの2歳新馬には評判馬、良血馬が揃った。他場でも良血馬が多数デビューするが、話題の2歳馬たちを今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が注目馬を紹介していく。
◆8月19日
●新潟芝1200m
バラン(牝、Frankel×Blanc Bonheur、栗東・中竹厩舎)
母は重賞2勝、阪神JF3着。おじビアンフェ(重賞3勝)、エントシャイデン(フランスG1フォレ賞3着2回)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)の坂路50秒9-13秒1は、8月9日坂路の2歳一番時計である。
「スプリンターを多く輩出する一族で、本馬も血統通りスピードの勝ったタイプ。体つきも整っており、仕上がりは早い。初戦は通過点かも」と記者の話。2歳戦に強い血統なので、まずは初戦を勝利で飾りたい。鞍上は三浦騎手。
ゴールデンリープ(牝、オルフェーヴル×プロミストリープ、美浦・上原佑厩舎)
母はデビューから2連勝。おじプロミストウォリア(重賞2勝)。ダート色の強い一族だが、まずは芝でデビューする。ウッド6F86秒4-11秒9と全体時計は速くないが、外目をまわって負荷はかけられている。
●新潟ダート1800m
ルージュエリシア(牝、リオンディーズ×ウォンビーロング、美浦・栗田厩舎)
半姉レッドアネラ(4勝)、半兄レッドラパルマ(3勝)。8月6日の新潟ダート千八戦を除外になり、ここへ回る予定。1週前は軽めだが、一度スタンバイしているので仕上がりに抜かりは無い。鞍上は三浦騎手。
カフェアローロ(牝、ダンカーク×カフェローレル、美浦・古賀慎厩舎)
近親テイエムジンソク(東海Sなど重賞2勝)。一族の活躍馬はダートが主戦の馬が多く、本馬もダート戦からスタート予定。ウッド6F81秒8の速い時計が出ており、初戦から結果を出せる状態にある。
●小倉芝1200m
タプファーアイ(牡、エピファネイア×ジェネロシティー、栗東・四位厩舎)
半姉シンシティ(アイビスサマーダッシュ2着)。2週前まで目立った時計が出ていなかったが、1週前になってCW6F80秒5-12秒1の好時計をマークし、デビューへ向け急ピッチに進んでいる。
フーコサンライズ(牝、ビッグアーサー×マルモレイナ、栗東・新谷厩舎)
母は3勝。祖母マルモセーラ(ファンタジーS勝ち馬)。1週前は同厩のオープン馬と併せて遅れたようだが、坂路52秒3-12秒1と時計は水準以上のものが出ている。
シークレットキー(牡、ドレフォン×キープシークレット、栗東・杉山晴厩舎)
母は2勝。近親ラヴスオンリーユー(オークスなど国内外でG1を4勝)、リアルスティール(ドバイターフ勝ち馬)。調教は坂路53秒0-12秒5。2週前も近い時計が出ており、水準レベルにはある。鞍上は松山騎手。
●小倉ダート1700m
ルディック(牡、Into Misthief×Miss Besilu、栗東・高野厩舎)
母は北米G1で3着2回。おじセイントリアム(北米G1を4勝)、ファンタスティック(北米G1勝ち馬)。調教は坂路53秒4-12秒1。終い1F12秒1は評価できる。鞍上は幸騎手。
テトラード(牡、マインドユアビスケッツ×カラフルマーメイド、栗東・坂口智厩舎)
近親シングウィズジョイ(重賞2勝、GⅠ2着)。調教はCW6F85秒7-12秒1。終い重点で、2週連続CW1F12秒前後の時計は出ている。現状は走りがワンペースのイメージということなので、ダート戦は合いそうだ。
●札幌芝1500m
ラヴスコール(牝、ドゥラメンテ×カレドニアレディ、美浦・加藤征厩舎)
全姉スコールユニバンス(3勝)。内目をまわったとはいえ、函館ウッドで5F67秒台前半が出ていれば大丈夫だろう。
フルラーナ(牝、ブリックスアンドモルタル×ラプソディーア、栗東・平田厩舎)
母は3勝。おじマーティンボロ(重賞2勝)、フレールジャック(ラジオNIKKEI賞勝ち馬)。函館ウッドで5F69秒台は普通も、1Fが12秒半ばなら上々。鞍上は鮫島駿騎手。
◆8月20日
●新潟芝1800m
ダノンマカルー(牡、ドゥラメンテ×デックドアウト、美浦・田中博厩舎)
母は北米G1アメリカンオークス勝ち馬。セレクトセール1億4300万円(税込)。調教はウッド6F84秒3-11秒7。
「ガッチリとして恵まれた好馬体で、どちらかというとパワー寄りの体型。完成度はこれからだけど、雄大で力強いフットワークからスケールを感じる」と関係者の話。鞍上は津村騎手。
アドマイヤベル(牝、スワーヴリチャード×ベルアリュールⅡ、美浦・加藤征厩舎)
半姉アドマイヤリード(ヴィクトリアマイル勝ち馬)、ベルクレスタ(アルテミスS2着)。調教はウッド6F84秒8-11秒6。終い1Fの時計は好評価できる。
ベストミーエヴァー(牝、No Nay Never×デルフィニアⅡ、美浦・国枝厩舎)
母はイギリス、フランスでG1で2着。1週前はウッド6F86秒0-11秒7。中間に少し緩めた時期もあったが、7月19日には6F84秒2-11秒7のが出るなど元々調教は進んでいたので、しっかり間に合うだろう。
●小倉芝1800m
ホウオウセイメイ(牡、レイデオロ×モルガナイト、栗東・音無厩舎)
母は4勝。半兄ブラックスピネル(東京新聞杯勝ち馬)、半姉インフィナイト(サウジアラビアRC2着)、モーヴサファイア(5勝)。おじダンビュライト(重賞2勝)。セレクトセール1億9800万円(税込)。CW6F82秒3-12秒8と終いはかかったが、全体時計は上々だ。鞍上は岩田望騎手。
ジュンゴールド(牡、エピファネイア×ジュントップヒトミ、栗東・友道厩舎)
半兄ジュンブルースカイ(東京スポーツ杯2歳S3着)、近親マカヒキ(日本ダービー勝ち馬)。3頭併せで遅れたようだが、CW6F80秒3-11秒9と全体時計は出ている。鞍上は坂井騎手。
●札幌芝2000m
ウインマクシマム(牡、キタサンブラック×コスモアクセス、美浦・畠山厩舎)
母は4勝。半姉ウインピクシス(クイーンS2着)。6月東京開催の目玉の一頭だったが、軽く疲れが出て放牧へ。リフレッシュして待望のデビューを迎える。調教は函館ウッド5F66秒台、1Fは12秒台前半と、前評判通りの好内容。初戦はもちろん先々も注目の一頭だ。鞍上は松岡騎手。
ウールデュボヌール(牡、キタサンブラック×サンクボヌール、栗東・須貝厩舎)
母は2勝。近親カネトシディオス(5勝)。宝塚記念デーの新馬戦でデビュー予定も、調教の動きが物足りずデビュー延期。立て直してのリスタートとなる。調教は函館芝4F53秒台、1F11秒台半ば。さすがに前回よりは動きも良くなっているようだ。鞍上は川田騎手。
サトノオラシオン(牡、サトノダイヤモンド×レイカーラ、美浦・堀厩舎)
全姉シンリョクカ(阪神JF2着)、半姉インターミッション(アネモネS1着)。ここまでの調教で好時計と言えるタイムは出ていないが、本数は重ねており、仕上がりは悪くなさそうだ。
ロールオブアームズ(牝、ロードカナロア×メジャーエンブレム、美浦・田村厩舎)
母はNHKマイルC、阪神JF勝ち馬。「血統馬らしく、品のある好馬体。まだ幼くて目覚めていないイメージはあるが、内に秘める潜在能力が開花してくれば」と記者の話。現状、調教時計はもう一つだが、そこは血統馬。レースへ行っての変身を期待したい。鞍上はルメール騎手。
◆2歳馬新規入厩
サロニコス(牝、ロードカナロア×サロニカ、栗東・松下厩舎)
母はエルフィンS1着。おじサリオス(朝日杯FS勝ち馬、春2冠2着)、おばサラキア(府中牝馬S勝ち馬、G1で2着2回)
ウィープディライト(牡、ドゥラメンテ×ウィープノーモア、栗東・池添厩舎)
母は北米G1勝ち馬。セレクトセール1億1000万円(税込)
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