• チェアマンズスプリントP
    (G1・芝1200m)
    4月27日 15:50発走 シャティン競馬場

    シャティン競馬場

    日本馬の評価

    高松宮記念でG1初制覇を果たし勢いに乗る。香港スプリントでもカーインライジング、ヘリオスエクスプレスに迫ったように能力は高い。その香港スプリントの時より間隔が詰まっているのがどうかも、あくまで適性重視で考えるのであれば外せない。極端な馬場悪化がなければ。

    昨年のスプリンターズSを勝っている馬で、今回は2度目の香港遠征となる。1度目の遠征となった昨年末の香港スプリントはスタートでの不利もあり、自分の形にならなかった。まともに先行できる形なら状況は違う可能性はある。ただ自身の外側に更に先行馬がいる状況で、プレッシャーも掛かりそうな並び。難しいレースになる可能性も。

    1400m重賞を2勝している馬ではあるものの、折り合い面を考慮すると1200mのほうが乗りやすそうなタイプ。前走のアルクォーツスプリントも距離短縮が奏功した一面もあった。ただ今回は同じ1200mとはいえコーナーが存在する。直線の1200mを使った後だけに、内枠で上手く折り合えるかどうか。

    近走急速に力をつけてきた一頭で、4カ月前はオープンで13着だった馬が高松宮記念5着から堂々の参戦となる。目下の充実ぶりは見逃せないものの、今回は高松宮記念以上の強敵。スピードに加えてパワーも求められてくることわ考えると、牝馬のこの馬には厳しい舞台か。

    外国馬の評価

    カーインライジング
    現在11連勝中の香港短距離界のスーパースター。高速馬場も相手強化も関係なしに連勝を重ねている。2走前に1400mのクイーンズジュビリーも制するなど、力は更に増している可能性すらある。トライアルとなる前走のスプリントカップも斤量差を問題にせず勝ち切っており、今回も外から絡まれなければ勝つ可能性は最も高い。

    ヘリオスエクスプレス
    現在4戦連続でカーインライジングの4着。打倒スーパースターに燃える一頭。ただ前走は2kgもらいの中で完敗だった上に、今回は外枠を引いてしまった。シャティンの1200mは外過ぎると不利になることがあるだけに、13番ゲートは課題。カーインライジングが揉まれるなど極端な展開になってほしいところ。

    ビクターザウィナー
    昨年の高松宮記念で3着になってはいるものの、その後成績が伸び悩んでいる状況。少し時計が掛かるのは歓迎材料ではあっても、ここ2走の内容は物足りず、今の勢いで一変するには相当楽に先行できる状況が必要になりそう。

    ラッキースワイネス
    2年前のこのレースの覇者で、23年香港スプリントも勝っている強豪。強烈な決め手を持つ馬で展開利もありそうだ。ただ今回は昨年のスプリントカップ以来1年ぶりの実戦。休養期間が長く、さすがに上位評価は難しい。

  • チャンピオンズマイル
    (G1・芝1600m)
    4月27日 17:00発走 シャティン競馬場

    シャティン競馬場

    日本馬の評価

    昨年のフェブラリーS2着以降3着以内に入っていないものの、安田記念は強豪相手に僅差の4着。2走前のチャンピオンズCは休み明けに加えて大外で外を回される不利があり、フェブラリーSも外枠がマイナスに出ていた。今回も外目の枠ではあるが、コース形状から外目の枠はマイナスになりにくいだけにチャンスはあってもいい。

    外国馬の評価

    ロイヤルパトロネージ
    近走調子がいいのか戦績が安定しており、前走はオーストラリアのG1ドンカスターマイルでも2着に好走した。逃げても差しても競馬できる幅広さが魅力で、実績面はメンバー上位。香港遠征が鍵になるものの、今の充実度なら香港勢相手でも勝負になっていいはず。

    ヴォイッジバブル
    昨年のこのレースは3着だったねのの、昨年秋シーズンから本格化。現在4連勝中と勢いに乗る。前走の香港ゴールドカップは距離延長ながら楽勝するなど充実期を迎えている。距離短縮は歓迎材料で、外目の枠を引けたことも強調材料。この枠なら揉まれずに運べる可能性が高く、大崩れはしないと見る。

    ギャラクシーパッチ
    地元香港で重賞を3勝しているものの、まだG1タイトルには手が届いていない。後方で脚を溜める戦法はどうしても展開次第となってしまうため、戦績にも波がある。今回は先行馬がそれなりにいるため展開が向きそうだが、前走も直線進路がなかったように展開に左右される面は否めない。

    マイウィッシュ
    今後の香港マイル路線の中心になる可能性を秘めた一頭。ここ2走はどちらも2着ではあるものの、どちらも1800m以上。3走前の香港クラシックマイルを好タイムで勝っており、マイルならこの相手でも面白い。ただここ数走は真ん中から外目の枠での競馬だった。最内枠に入ってしまった今回、うまく進路を確保できるかどうか。

    ミスターブライトサイド
    G1を9勝しているオーストラリアの強豪。オーストラリアの馬らしく使い減りしない馬で、安定した先行力が魅力。ただ今回は初めて香港遠征を敢行することに加えて、内枠を引いてしまった。被されずに上手く先行できるかどうかが好走のポイントになる。

    ゴエモン
    日本風の名前ではあるが、バーレーン所属。今回は初の香港遠征となる。今年の1351ターフスプリントでアスコリピチェーノの3着に入るなど能力はある馬。ドバイターフも9着という着順ほど負けてはいなかった。ただ昨年11月以降8戦目とひたすら使い込んでおり、上積みまではどうか。

  • クイーンエリザベスⅡ世C
    (G1・芝2000m)
    4月27日 17:40発走 シャティン競馬場

    シャティン競馬場

    日本馬の評価

    昨年の香港Cで早め先頭と見せ場を作った。昨年の秋の天皇賞以来レース振りが一変しており、完全に本格化した気配がある。滞在競馬になる今回は体重をキープできるメリットもあり、父がサトノクラウンであることを考えれば多少道悪が残るのは問題ないと考えたい。

    前走の金鯱賞は6着に敗れたものの、休み明けで次に香港が控えていたことを考えれば仕上げ切れなかった可能性は十分ありそう。より力が入るのはこちらのレースだと思われる。今回はJ.マクドナルド騎手が騎乗することでも話題で、新味が出てもおかしくはない。シャティンの2000mも、時計の掛かる馬場も上手いとなれば評価は上げたくなる。

    2年前の牝馬三冠を勝っている強豪だが、それ以降は勝ち星に恵まれていない。相手が強かったり故障明けだったりといずれもある程度敗因は考えられる。前走のドバイターフを見る限り、今はコーナー4つのコースのほうが運びやすいのかもしれない。コース替わりはプラスと見た。

    外国馬の評価

    ゴリアット
    昨年のジャパンCにも来日し話題を振りまいた一頭。今年の始動戦となる。やはり鍵は距離で、2000m自体23年9月以来で、しかもその時は4着だった。普通に考えれば2000mは短いと言える。

    ただし今年に関しては先行馬が少ないことで、そこまで前半置いていかれない可能性が高い。そして金曜と土曜の雨の影響もあって高速馬場にはならない可能性も高く、スピードを問われないのであればゴリアットの持つスタミナが生きるのではないか。そもそもスピードがなければジャパンCに参戦しようとしないと見た。

    ストレートアロン
    穴で一考したい馬。前走マイルのチェアマンズトロフィーを勝ってこのレースに挑む。昨年末の香港カップでは1着馬ロマンチックウォリアーから5馬身離された5着だったものの、3着タスティエーラとは2馬身ちょっとの差だった。ロマンチックウォリアー不在の今回、着順を上げてきても驚かない。