
競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【香港チャンピオンズデー】春の香港王者へ!日本馬の勝算は…
2025/4/26(土)
香港チャンピオンズデー
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日本馬の評価高松宮記念でG1初制覇を果たし勢いに乗る。香港スプリントでもカーインライジング、ヘリオスエクスプレスに迫ったように能力は高い。その香港スプリントの時より間隔が詰まっているのがどうかも、あくまで適性重視で考えるのであれば外せない。極端な馬場悪化がなければ。
△ルガル昨年のスプリンターズSを勝っている馬で、今回は2度目の香港遠征となる。1度目の遠征となった昨年末の香港スプリントはスタートでの不利もあり、自分の形にならなかった。まともに先行できる形なら状況は違う可能性はある。ただ自身の外側に更に先行馬がいる状況で、プレッシャーも掛かりそうな並び。難しいレースになる可能性も。
1400m重賞を2勝している馬ではあるものの、折り合い面を考慮すると1200mのほうが乗りやすそうなタイプ。前走のアルクォーツスプリントも距離短縮が奏功した一面もあった。ただ今回は同じ1200mとはいえコーナーが存在する。直線の1200mを使った後だけに、内枠で上手く折り合えるかどうか。
近走急速に力をつけてきた一頭で、4カ月前はオープンで13着だった馬が高松宮記念5着から堂々の参戦となる。目下の充実ぶりは見逃せないものの、今回は高松宮記念以上の強敵。スピードに加えてパワーも求められてくることわ考えると、牝馬のこの馬には厳しい舞台か。
外国馬の評価○カーインライジング現在11連勝中の香港短距離界のスーパースター。高速馬場も相手強化も関係なしに連勝を重ねている。2走前に1400mのクイーンズジュビリーも制するなど、力は更に増している可能性すらある。トライアルとなる前走のスプリントカップも斤量差を問題にせず勝ち切っており、今回も外から絡まれなければ勝つ可能性は最も高い。
▲ヘリオスエクスプレス現在4戦連続でカーインライジングの4着。打倒スーパースターに燃える一頭。ただ前走は2kgもらいの中で完敗だった上に、今回は外枠を引いてしまった。シャティンの1200mは外過ぎると不利になることがあるだけに、13番ゲートは課題。カーインライジングが揉まれるなど極端な展開になってほしいところ。
△ビクターザウィナー昨年の高松宮記念で3着になってはいるものの、その後成績が伸び悩んでいる状況。少し時計が掛かるのは歓迎材料ではあっても、ここ2走の内容は物足りず、今の勢いで一変するには相当楽に先行できる状況が必要になりそう。
△ラッキースワイネス2年前のこのレースの覇者で、23年香港スプリントも勝っている強豪。強烈な決め手を持つ馬で展開利もありそうだ。ただ今回は昨年のスプリントカップ以来1年ぶりの実戦。休養期間が長く、さすがに上位評価は難しい。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。